お葬式の流れ

通夜式

お葬式は一般的に、通夜式と告別式の2日に亘って行われます。仏式だけでなく神道やキリスト教、無宗教形式でも通夜式をおこないます。
もともとお通夜は近しい親族で執り行い、翌日の告別式に一般会葬者を迎えるのが一般的でした。しかし近年、首都圏に於いては通夜式に一般会葬者が多く弔問に来られ、告別式は親族だけで行うケースが増えています。
通夜式は夕方、告別式は翌日の午前中に行うケースが多いため、会葬者の都合等からこの様な逆転現象が起きていると思われます。
また、家族葬で行う際には一般会葬者を迎える必要が無いため、通夜式を省略し告別式のみを行う1日葬を選ばれる方も少しずつ増えています。

■通夜式のスケジュール

標準的な仏式お通夜は、以下のような流れで進行いたします。

16:30ごろ主催者が式場へご到着
17:00受付開始・一般弔問ご到着
17:30導師ご到着
17:50式場内ご着席
18:00通夜式開式
18:50通夜式閉式
19:00ご親族お食事
20:30ご宿泊の方を除きご帰宅
多数の会葬者が来られる場合には閉式時間やご親族のお食事の時間が遅くなるケースもございます。
また、首都圏では消防法の関係もあり夜間(21時以降)はロウソク・線香の使用不可の式場や、宿泊不可の式場が増えています。

■ご供花の序列確認

ご供花を祭壇周辺に飾り付ける際は、一般的に喪主→子供→孫→兄弟→親戚→会社関係→友人関係の順番に並べます。お名札はそれぞれ個人名でもかまいません。また、上記の序列はあくまでも一般的な順番であり、ご家族のお考えにより決めていただくことも可能です。

ご供花に関して

生前お世話になった故人や遺族に弔意を伝える形としてお花をお供えします。
菊・洋花・しきみ等ございますが、地域・宗教や遺族の要望(花祭壇とのバランス等)に応じてご準備します。金額は15750円(税込)でのご準備が一般的です。
供花をいただいた際のお礼は式当日に参列されていれば口頭で、参列されなかった方には後日お電話かお礼状を送る方法が一般的です。香典返し等のお品物でお礼をする方法は首都圏ではあまり行われていないようです。
贈られる立場の場合は式によっては供花辞退や供花の種類・金額指定の場合もございますので事前に担当葬儀社に確認することが大切です。

■ご家族・ご親族の席順

予め主催者側の席順を決めておく必要があります。一般的にはご供花の序列と同様、故人様から近い順に座りますが、地域や慣習によってさまざまな考え方がありますので、焼香に進まれる順にお掛けいただくことが多いようです。ご親族の人数やご供花の数が多い場合は、予めお打ち合わせの際に確認させていただく場合もございます。

■喪主様より僧侶へのご挨拶

仏式の通夜を執り行う場合、開式前に僧侶にご挨拶をいたします。ここでお布施をお渡しするケースが多いようです。菩提寺の場合には、事前にお布施をお渡しするタイミングを伺っておく方がよいでしょう。

僧侶が来られたら控室へご案内やお茶出し等はアコメイズ葬祭のスタッフが対応致します。
その後、喪主か遺族代表者より僧侶にご挨拶していただきます。わからない事は率直にお伺いしても失礼にあたりません。

お布施の意味をわかりやすく言うと、お寺に対する感謝の意をお金で表すということになります。
内訳としてはお経を読んでいただくことへのお礼と、戒名をいただくことへのお礼を合わせたものと考えるとわかりよいでしょう。僧侶にはこの他にお車代とお膳料をお渡しします。
お葬式に来ていただく僧侶の代表的な宗派としては、天台宗・真言宗・曹洞宗・臨済宗・浄土宗・浄土真宗・日蓮宗がございます。
各宗派により戒名のランク付けなども異なりますが戒名の一番最後の部分につく位号が男性は信士→居士 女性は信女→大姉と位があがり、さらにその上には院号や院殿号を戒名の頭につけることで位の高い戒名となります。
一般的には先代の親族や先に亡くなった配偶者と戒名の位を合わせます。
お通夜の読経の内容は各宗派やそれぞれのお寺の考えによっても異なり、時間も一様ではありませんが、一般的に35分~55分くらいが目安となります。お焼香のタイミング等、通夜の進行に関する内容は事前にアコメイズ葬祭の担当者が僧侶とお打合せをしますのでお任せください。

■開式直前~終了まで

開式の10分ほど前には喪主側の皆様を式場内へご案内いたしますので、お化粧室のご利用等を済ませておくとよいでしょう。

読経のお時間やご焼香のタイミング等は僧侶の指示により決まりますので、司会者が僧侶の指示に従い皆様をご案内させていただきます。ご家族・ご親族の皆様はご焼香後、自席にお戻りいただき、ご読経終了までご一緒にお勤めいただきます。

一般のご弔問者はご焼香の後、退室いただき、通夜振るまいのお席へとご案内いたします(ご希望があれば読経終了まで式場に残られることもあります)。

僧侶の読経が終了し閉式の後、ご家族・ご親族を通夜振る舞いのお席へご案内といたします。

■通夜振るまい

通夜式のお食事のタイミングは親族と一般会葬者で異なります。
開式してしばらくすると喪主から順に親族が焼香をします。その後一般会葬者にも焼香に御進みいただき、焼香が済んだ方から食事の席へとご案内します。親族は僧侶退室後まで式場内に着席しており閉式後に食事の席へと移動いたします。
一般的にはお寿司・オードブル・煮物などを組み合わせてご準備します。また最近ではビュッフェ形式での準備など色々なメニューを提供するお料理屋も増えていますので、ご意向がある場合は是非ご相談ください。お料理の数は親族と受付等お手伝いの方に対しては人数分を、一般会葬者に対しては想定する人数の三分の一から半分程度を目安にご準備し、状況に応じて追加対応をします。また小さな子供がいる場合はお寿司のサビ抜き等の対応も可能ですのでお申し付けください。
お飲み物まで含めて一人前4,000円前後の予算で選ばれる方が多いです。

通夜当日、ご親族が同じ場所に泊まることができない式場もありますので、ご希望がございましたら、式場を決める際にお申し付けください。